2013年9月24日火曜日

「半沢直樹」関東の視聴率42.2% ピーク時46%超

 TBS系で22日夜に放送されたドラマ「半沢直樹」の最終回の平均視聴率が、関東地区で42・2%だったことが、ビデオリサーチの調べでわかった。ドラマの視聴率が40%に達するのは、2011年12月に放送された日本テレビ系「家政婦のミタ」最終回(40・0%)以来となる。

半沢直樹」は、堺雅人さん演じるバブル期入社の銀行マンが、理不尽な会社組織や上司に立ち向かっていく物語。池井戸潤さんの小説が原作で、「倍返しだ!」という主人公のせりふも話題になった。瞬間最高視聴率は午後10時17分の46・7%で、半沢が頭取から子会社への出向を告げられた場面の直後だった。

ビデオリサーチによると、オンライン調査が始まった1977年以降に放送された民放ドラマのレギュラー番組の視聴率(関東地区)では、「積木くずし」「水戸黄門」「女たちの忠臣蔵」に次いで4番目の高さ。平成の民放ドラマではトップとなった。

関西地区視聴率は45・5%、名古屋地区41・8%、北部九州地区は37・1%だった。

半沢直樹のヒットは、テレビ番組にはマーケティングが要らない、ではなく、その考え方を変えなきゃ、ということじゃないかな

『半沢直樹』がついに終了した。視聴率はどうやら”ミタの最終回”を超えたらしい。期待通り、歴史的ヒット作となった。

これまであらゆるメディアを賑わせてきたわけだが、最終回がまた物議を醸した。微妙な終わり方だ。これまでファンタジーと言われるほど現実にはありえないカタルシスをもたらしてきたのが打って変わって、現実的な苦い結末。苦渋の決断か、周到な計算かはわからないが、賛成反対含めてこの一日間だけでもたくさんの言論が飛び交ったのは、よい展開だと思う。続編ドラマなのか映画化なのかわからないが、このままでは終わらせないぞという、作り手視聴者双方の気持ちがまだしばらく世の中を漂いそうだ。
このドラマの空前のヒットをもって「テレビはダメになってなんかない」と喜ぶ人も多い。また一方で、テレビにネガティブなことを言いたい人たちは「面白い番組を作れば視聴率がとれる。テレビ局は面白い番組を作る意志をなくしていたのだ」と揶揄する。「テレビはこう作ればいい、というマーケティングに頼ってばかりだからダメだったのだ」それは正しいとは思うが、そのまんま受けとめていいのかなとも思う。

 

 

30,000回以上RTされて話題になった@ide_jp さんの投稿画像

 

 

『半沢直樹』は結局、ずーっと視聴率が上がり続けた珍しいドラマだった。これは4月クールでのフジテレビ『ラスト♡シンデレラ』と似ている。こちらは、一度だけ下がったがそれを除くとずーっと視聴率が上がり続けた。ただし水準が全然ちがう。『ラスト♡シンデレラ』では13.3%が17.8%に上がっていった。『半沢直樹』は19.4%が42.2%にまでなったので、20%以上ちがうのだ。

先日、十数名の大学生を相手に一日講師をやった。その時にテレビ番組について聞いてみると、まずあまりテレビを観ていない。週にいくつか観る番組がある。それ以外は観ない。これがぼくたちテレビっ子世代との圧倒的なちがいだと思う。テレビっ子は朝起きてから夜寝るまで、家にいる間はテレビをつけっぱなしにする。いまの若者はそうではない。

『半沢直樹』について聞いてみると、10人中7名が観ていた。面白いのが、えらく熱いのだ。ここがすごい、こないだの回はここがよかった!なんてことを熱く語ってくれる。彼は日曜9時になるとテレビの前に座り、終わるとさっさと自分の部屋に戻るのだそうだ。

『半沢直樹』はどうやら、ふだんテレビをあまり観ない層を巻き込むことに成功したらしい。聞いたところでは、世代別視聴率でM1(男性・20〜34才)もけっこう観ているそうだ。

ドラマの視聴率は、いやもっと言えばテレビの視聴率は、基本的に高年齢層、そして女性に支えられている。その対局にいるのが若い男性で、視聴率が高い番組でも中身をひもとくと彼らはあまりいない。深夜のバラエティくらいで、ドラマなんかほとんど観ていないのだ。

そんな彼らが『半沢直樹』だけは観ている。これはどういうことだ。このドラマはふだんテレビをあまり観ない層を惹きつけているのだ。単純に「ほら、ほんとうに面白いものを作ればみんな観るんだよ」と受けとめればいいのだろうか。

ふと思い出したのが最近読んだ記事。ハフィントンポストに載っていた遠藤さんのインタビュー記事だ

遠藤さんは、角川アスキー総研の主席研究員。でもぼくにとっては80年代に「東京おとなクラブ」を編集していた大尊敬している”元祖おたく”だ。まあ、ぼくにとっての遠藤さんのことはまた別の機会に置いといて、遠藤さんのアスキー総研はここ数年1万人を調査して「メディア&コンテンツサーベイ」をまとめている。

その調査から最近の激変ぶりを感じとっていることがインタビュー記事に書かれている。20代前半女性が一日3時間以上スマートフォンを利用している。いくらなんでも長すぎないかと議論になったが、間違いではない。それを受けて「たった5年か、あるいは3年くらいでできあがったライフスタイルの中で、いまの日本人は暮らしているわけですが、いままでの常識とは違うことが起きている。」と感じたそうだ。

また、あるコンテンツのファン層を見ていくと、世代や性別で切っても意味がなくなってきている。どの世代にもファンがいるからだ。だからF1だM1だという世代性別でなく、”『宇宙兄弟』のファン”などとコンテンツで切った方がよほどいいのだと。これも常識と違う変化だ。

メディアと人びとの関係において、いままでの常識と違うことが起きている、のだ。

だからさっきのテーゼ、『半沢直樹』のヒットから言えること。「ほんとうに面白いものを作ればみんな観るんだ」は少し解釈を変えた方がいいのかもしれないのだ。

「ほんとうに面白いものを作ればみんな観る、ようになってきたのだ」と。

『半沢直樹』という、面白いドラマが放送されればいいのだ、ということではなく、それが他ならぬ2013年だったから、なのだと思う。2010年でも2015年でもなく、2013年の『半沢直樹』だからヒットしたのだろう。

また、ここでいう「ほんとうにおもしろい」とは、「型破りの銀行員が不正に立ち向かう」ことではないだろう。みんなわかっていることだが、二匹目のドジョウを狙って「型破りの商社マンが国際社会で悪と対峙する」話をドラマにすればいいってことじゃない。

ひとつここでの「ほんとうにおもしろい」のファクターをとり出すとしたら、「暑苦しいほどの熱さ」なのかもしれない。『半沢直樹』そのものがそういう物語なのだが、これを暑苦しいほど熱く演じ、暑苦しいほど熱く演出した。(そう、珍しく、演出にスポットライトが当たった)このドラマの最大の魅力はそうした、作り手の熱い熱い思いだったのではないだろうか。そしてそうした”思い”が、これまでの電波だけでは伝わりきれなかった。中身としても伝わらなかったし、限られた対象にしか伝わらなかった。それが遠藤さんの言う「常識と違うことが起きている」中で、伝わるようになってきたのではないだろうか。

このドラマの話題は、雑誌の中吊りやネットニュースの見出しでも錯綜し、それをソーシャルメディアがつなぎ、拡散していた。「熱さ」がばああーっと広まって伝わるようになってきたのだ。それこそが「常識と違う」変化の正体なのではないかと考えている。

何かまたもやもやしたことを書いてしまったけど、見えてきつつあると思うんだよなあ。

2013年9月11日水曜日

監督も想定外!「半沢直樹」メガヒットの裏側 なぜ、銀行ドラマが視聴率30%を叩き出せたのか?

「やられたら倍返しだ」――。

“家族で一緒に見るドラマ”が主流の日曜夜9時。この時間帯では“異例”とも言われる「銀行」を舞台にしたドラマ、「半沢直樹」が人気を博している。視聴率は今年の連ドラとしては最高視聴率をたたき出している。
その理由こそ、冒頭の決めセリフを言う主人公・半沢直樹という男。大手銀行の優良支店の融資課長という、いわゆる「中間管理職」。出世争いや企業の論理に振り回されながらも、銀行のトップである「頭取」を目指す。このドラマでは、ひとりのバンカー(銀行員)の痛快な生き様が話題となっている。現在、第1部である大阪を舞台にした話が終わったばかりだが、すでにさまざまなメディアが取り上げる、今、テレビ界で最も注目されている番組だ。
ドラマの演出を手掛ける(映画で言う監督にあたる)福澤克雄氏に、「半沢直樹」のヒットの理由、魅力について聞いた。

平均視聴率15%を目指していた

――「半沢直樹」の大ヒットをどう見ていますか?

まったくの「想定外」でした。びっくりしています。僕らは最終回で20%を取ろうとしていたのです。「半沢直樹」は、これまでのドラマ界の常識で考えると、登場人物に女性が少なく、わかりやすく視聴率を取れるキャラクターもおらず、恋愛もないという「ないないづくし」。それに銀行という“男”の世界が舞台です。セオリーどおりなら、ドラマのメインターゲットと言われる女性は「見ない」ということになりますよね。

だから、当初は、12~13%から初めて、徐々に視聴率を上げて、最終回で20%。プロデューサーと「平均15%取りましょう!」と誓い合っていたくらいです。でも、いざ、フタを開けてみたら、女性が見ていた。テレビの常識がいかに適当だったか、マーケティングというものがいかにアテにならないか、ということでしょう。これまでの「●●がないから視聴者は見ない」という常識は、逆に言えば、「これだったら食いつくだろう」と視聴者に対してある種の「上から目線」じゃないですか。刑事物がヒットしたら、皆、刑事モノに殺到しているでしょう。

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テレビに挿すだけでネットが見られるGoogle「クロムキャスト」がもたらすもの

GoogleTVのリベンジ商品「クロムキャスト」

先週、Googleはテレビでネットが見られるChromecast(クロムキャスト)という小さなハードウェアを発表しました。

https://plus.google.com/+JeffJarvis/
https://plus.google.com/+JeffJarvis/

USBスティックのような形をしたクロムキャストは、テレビのHDMIポートに差し込むだけ。見たいコンテンツをモバイルアプリで選べばWi-Fi経由でテレビに映すことができます。(日本での発売は未定)

これによって、これまで一人で見ていたネットコンテンツを家族や友達とリビングルームで一緒に見たり、お気に入りのYouTube動画を大画面で楽しめるようになるというわけです。

米Google、新型「Nexus 7」、Android 4.3、Chromecastの3製品を発表

グーグルの「クロームキャスト」、35ドルで発売―TVでのネット動画視聴可能に

グーグルTV、3度目の正直 低価格装置で普及狙う

2010年のGoogleTV発売以来、テレビ業界への食い込みを狙ってきたGoogleですが、なかなかうまくいかず次のNexusQも不発に終わっています。

しかし今回発売されたクロムキャストは35ドル(3,500円)という手軽な価格に加えて「テレビの端子に挿すだけ」という簡単操作が売り。Googleとしてはこれを一気に普及させ、まずは「ネットを自宅のテレビで見る」という新しい視聴スタイルを作ってしまうのが狙いでしょう。

視聴場所がお茶の間にも広がれば、YouTubeの視聴時間はますます伸びると思われますが、一方で課題も見えます。

スマホの普及により、今や誰でも簡単に動画コンテンツをアップできるようになりました。手軽な反面、視聴に耐えられないジャンク動画が激増しています。テレビ番組を見慣れた視聴者からはノイズとなり、ネット動画自体が嫌われてしまうことにもなりかねません。

しかし逆に言えば、クオリティの高い動画を作れる人にとっては、文字通り「自分のテレビ番組」を持てるチャンス到来なのです。

影響力を持ちはじめたYouTubeクリエイター

実際、日本でもこのところ人気テレビ番組ホスト並の影響力を持つ「YouTubeクリエイター」が増えています。

主流はカメラに向かって話すセルフ撮影の「ビデオブログ」形式。

コメディ、ガジェットやコンビニ食品のレビュー、ニュース解説、料理、メイクなどクリエイターによってテーマは様々ですが、台本、撮影、編集、アップまですべて自分で行うため作業量は多く、トップクラスでは専業者も多くいます。

たとえば、商品レビューを得意とするクリエイター瀬戸弘司氏は、パーソナリティを強く打ち出し、凝った編集や効果音によってエンタメ性の高い作品を週に数本配信して人気を博しています。

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